タイトルJava Watch on the X》4 - アプリケーションをパッケージとしてビルドする(7)システムプロパティの追加カテゴリーProjectBuilder/Interface Builder, Java, Java Watch on the X
作成日2002/1/25 17:47:42作成者新居雅行
Mac OS Xのパッケージアプリケーションでは、そのアプリケーションの中だけで指定するプロパティについても、MRJApp.propertiesファイル、あるいはInfo.plistファイルで指定することができる。MRJApp.propertiesには、

 プロパティ = 値

の形式で記述すればよい。
また、Info.plistファイルは、プロジェクトの編集での「アプリケーション設定」で「詳細設定」を選択して、そこで項目を加えるが、Java→Propertiesといういずれも辞書形式の項目の下に新たに文字列型の項目を作って加えれば良い。

◇Info.plistに設定するプロパティ
 

もちろん、規定のシステムプロパティでも、独自のプロパティでも指定できる。規定のシステムプロパティは、たとえば図ではfile.encoding = x-euc-jpという指定が加わる。これによって、そのアプリケーションが実行する環境でのシステムプロパティfile.encodingの値が変更されるわけだ。ちなみに、優先される言語が日本語なら、file.encodingの値はSJISになっている。
file.encodingは、たとえばjava.io.FileWriterクラスでファイル書き込みを行うとき、StringクラスのUnicode文字列を、file.encodingの値に従って文字コード変換を行なってファイルに保存する。file.encodingの変更をしないでアプリケーションを動かせば、FileWriterによってシフトJISコードでファイルに書き込まれるが、たとえばそれをソースの変更いっさいなくEUCで書き出すということも可能というわけである。
こうしたシステムプロパティの書き換えは、javaコマンドで実行するときには-Dオプションを使ったりするが、Mac OS Xのパッケージでは、Info.plistに設定を書き込むことができるというわけだ。

アプリケーションパッケージ関連の設定についてはこれで一段落ということにしたい。
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