タイトル【MacWIRE配信予定】Microsoft Office v.X for MacのExcelをチェックする(2)カテゴリー文書作成アプリケーション
作成日2002/1/25 17:50:23作成者新居雅行
Excel Xでは、書類の復元機能がそこそこ強力になった。Excelが何らかの理由で正常に終了しなかった場合、それまでに編集していた内容をExcelを再度立ち上げたときに開く。もちろん、一定時間ごとに保存をしているのであるが、以前に比べてやはり安心度は高くなったと言えるだろう。もっとも、Mac OS Xは落ちることが少ないことになっているが、どうも落ちるときはある。ヘルプをいろいろ触ったり、ショートカットをいろいろ試していると、何度か落ちることを経験した。

Excel Xでは、セルをダブルクリックして編集するときに、単にボックスで囲われるだけでなく、影付きの浮き出したボックスがでてきて、そこでセルの内容を編集できるようになっている。いずれにしても、見栄えは確かに良くなった。
それから、キーボードショートカットは、Excel 98までは昔からのものが踏襲されていたが、Excel 2001からはWindows版とそろえられることになった。Command+Dで下へコピーができなくなって嘆いているベテランユーザーもいたかもしれない。また、行の挿入や削除もショートカットが変更された。これについては困った人だけではなく、Windows版のExcelも使っている人に取っては、かえって助かったということもあるだろう。ただ、どうもキーボードショートカットが機能していない。たとえば、control+shift+[+]が機能していないのはExcel 2001からなのだが、Excel Xではキーボードメニューを「U.S.」にするとこのショートカットは機能するようである。このあたり、手に馴染んでいたい操作だけに、少し残念である。

いずれにしても、長年使い慣れたExcelはAppleの次世代OSであるMac OS X(もう、次とも言えないか)の上でも立派に使えるようになったという点は、やはりいちばん大きなトピックではないだろうか。
(この項、以上)
関連リンク