Cyberdogの冒険
OpenDocが切り拓くMacintoshの新世界
新居 雅行/著
ソフトバンク/発行
\2,600(税抜き)
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■その後のOpenDoc
1997/3/14に発表されたリストラで、OpenDocの前途はやはり暗いものになってしまいました。上の絵の足跡が左向きになってしまった…。そんな時期に書籍を出すというのも、非常に間の悪い話ではあります。言い訳を許してもらえれば、この書籍は1996年末から97年の年始にかけて制作されたもので、MACWORLD Expo Tokyo/1997での情報をなるべく盛り込んで出版しようとしたわけです。できあがったと思った矢先のリストラ発表、帯の文句はなかなか泣かせるものがありますね(帯は編集者が考えたものです)。CILabsのダールベックさんの巻頭言は、実はリストラ発表の数日前にいただいたもので、彼らの心情が非常に色濃く出ています。Javaに対する評価で「マインドシェア」という言い回しが印象的ですね。
現在のプランでは、OpenDocはブルーボックスで残るものの、これ以上のバージョンアップを含む機能強化はしないということです。つまり、とりあえず動くようにはしていくという消極的な意味にしか取れません。Javaをベースにコンポーネント環境を再構築するということですが、その意味ではJavaBeansをベースにすることになるのでしょうか。しかし、これはMacOSに限らずどのOSでも『Javaベース』の到達点はあいまいです。そこにいっしょにMacOSものっかったと言うことになります。他のプラットフォームに負けることはないにしても、これでは勝つことができないでしょう。OpenDocをベースにJava環境を構築することはすでに始まっているにもかかわらず、そこまで市場に迎合してしまったというのはやはり残念です。
CILabsについても、97年6月末でクローズするそうです。これ以上の発展は望めないというのがOpenDoc環境の現状とも言えるでしょう。ワープロソフトのWAVはさっそくJavaベースで書き直すというアナウンスが出ていますが、OpenDocに注力してきた開発会社にとってはあまりにも酷な方針であるとしか言いようがありません。
日本国内では、JODAとしてOpenDoc関連のデベロッパによる業界団体が、おりしも2月のMACWORLD Expoで旗揚げしたばかりです。JODAは、OpenDocだけでなく、広い意味でのコンポーネントソフトウエアの開発や普及をめざし、今後も活動は続けるそうです。また、OpenDocについても引き続きサポートするという考えだそうです。
それというのも、日本のアップルが、ある意味でOpenDocのプッシュをやめていないということがあります。アプリケーションやパートエディタが発売され始め、そしてMacOS7.6に標準で搭載されるなど、現状の動きはむしろ華やかなものです。それに、JavaベースでイエローボックスをメインにしたRhapsodyがいつ実用的になるのかは未知数です。その意味は、ここ1、2年は、OpenDocの方が実用性は高いという見方もあるでしょう。それに、MacOSはRhapsodyリリース後も残るという見方をすれば、MacOSではOpenDocが主たるコンポーネント環境になるということにもなります。
OpenDocのVer.1.2の英語版がリリースされました。どこが違うかということは、あいからわらず明示していませんが、目に付いたところは以下の通りです。開発者向けには安定度が高くなったとしています。MacOS 7.6(日本語版)に入れて少し使ってみた感じでは特に問題はないようです。ただし、英語版のAppleScript機能拡張がインストールされてしまうので、それは削除しておきましょう。そうしないと、スクリプトアプリケーションがうまく機能しないこともあります。ALOE(コンテナアプリケーションを作るためのライブラリ)は、Ver.1.2以降で機能するとされています。OpenDoc Ver.1.2のダウンロード
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■書籍で紹介したホームページへのリンク
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217 | 欄外 | メディアビジョン:http://www.iijnet.or,jp/mvi-cs/ | メディアビジョン:http://www.iijnet.or.jp/mvi-cs/ | 間違いはすぐに気が付いていただけると思いますが、申し訳ありません。 |
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234 | 脚注 | Sclipse Services社 | Eclipse Services社 | 関係者の方々に、この場を借りてお詫び申し上げます… |
290 | 図のキャプション | PartMaker Proで作成されたファイル群 | 作成したパートエディタを機能させた | コピー&ペーストしたのがバレバレ… |
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