バックアップファイルからメールを取り出す
新居雅行(msyk@mac.com)
OMEは通常、メールを受信したときに、OMEのルート(初期値はOpen_Mail_Environmentフォルダ)の中の、tempフォルダの中のhideフォルダに、メールのソースをバックアップしています。このファイルの内容は、通信で送られてきたメールそのものであり、複数のメールがある場合には、ソースをマージして1つのファイルに入れていることもあります。これを「メールバックアップファイル」と呼ぶことにします。
メールバックアップファイルからの展開
うまくメールの展開ができないときや、メールのバックアップから、通常のメールのファイルを作り出すことが可能です。以下のように作業を行います。
- tempフォルダ内にoriginailsというフォルダを作ります。フォルダ名はASCII文字で記述します。
- originalsフォルダに、バックアップしたいメールが入っているメールバックアップファイルをコピーするなどします。
- OME_Applicationsフォルダにある「OME_MailProcessor」というアプリケーションをダブルクリックします。
- tempフォルダのlogsフォルダにあるjp.mac-ome.messagemaker.logというログファイルをダブルクリックして開き、実際にメールが展開されたことを確認します。
- originalsフォルダを空にします。
メールバックアップファイルについては、ファイル名に特に規則はありません。originalsフォルダにあるファイルはすべてバックアップファイルと思って処理をするので、関係のないファイルはoriginalsフォルダには入れないようにしてください。
メールを展開するとき、Moving_Info.txtファイルで定義したフォルダへの振り分け処理は行われます。
バックアップファイルからの展開後、バックアップファイルはoriginalsに残りますが、その後にメールをダウンロードして展開するときに、残っているバックアップファイルからメールの展開を行ってしまいます。そのため、手作業で、originalsフォルダからのメールファイルの削除を必ず行ってください。
メールバックアップファイルの作成タイミング
メールバックアップファイルは、Behavior_Info.txtファイルでの指定によって、1ファイルに収める期間を指定できます。でおフォルト、あるいは「LogingPeriod="D"」では、1日に1つのメールバックアップファイルが作成され、ある日にサーバから読み出したメールのソースがすべて1つのファイルに溜め込まれます。「LogingPeriod="M"」なら月に1つのファイルを作成します。「LogingPeriod=""」にすると、1回のダウンロードごとに異なるファイルを作り、そのファイルにソースをバックアップアップします。
更新日:2005年 3月 19日